だすとしゅーと

年末にしか更新しないと思います。

話数単位で選ぶ、2020年TVアニメ10選

光陰矢の如し。今年も「話数単位で選ぶ、TVアニメ10選」 の時期が来た。

昨年まで記事を纏めてくれていた新米小僧さんに変わって今年から個人ニュースサイトaninadoさんが記事を纏めてくれるらしく大変助かりました。

「話数単位で選ぶ、2020年TVアニメ10選」ルール
 ・2020年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
 ・1作品につき上限1話。
 ・順位は付けない。

今年もざっくりとした公開順で並べます。

 

『恋する小惑星』04. わくわく!夏合宿!

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小惑星を見つけたいという目標に対して具体的にどうすればいいか分かっていなかった主人公が現実的なレベルで夢にはじめて一歩近づいた瞬間。主人公の瞳に映った沖縄が未だに忘れることが出来ない印象深いカット。

 

『ID : INVADED』FILE:05 FALLEN 落ちる世界

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10選に確定していた中で恐らく今年一番話数を迷った作品。もちろん5話6話でだ。これまでフューチャーされていなかった本堂町小春はケツがデカいという事実を匂わせて来た5話か、いやいや実際デカいからと見せつけて来た6話。どちらを選ぶべきかという究極の選択を迫られたが、やはり数々のカットを駆使して視聴者にケツのデカさを訴えかけて来た5話を選ぶべきだと僕は思った。もうね、5話終わったあと直ぐに1〜4話を見返したもんね「そんなまさか」と。ただこれまではやっぱり明確にバックショショット等が描かれてておらず自分の見逃しでは無かったという安心感を得られた。

 

『映像研には手を出すな!』第7話 私は私を救うんだ!

映像研7話とかいう現代オタクの基礎教養。アバンのオリジナル要素が良すぎんのよ。“左、右、左、右”のところ、近年の湯浅作品感があってめちゃ好きなんですよね。水崎ツバメ、アニメや作画が好きでアニメーターを目指すんじゃなくて動きを好きになってアニメーターを目指すのがフィクションの登場人物じゃないんだよな、本物じゃん。“動きの一つ一つに感動する人に、私はここにいるって、言わなくちゃいけないんだ”って台詞の後に自身の原体験である水滴の放物線に繋げる構成が素晴らしい。原作ママのラストでも良かったけど、あのラストカットで数段上に行ったと思う。僕は漫画を結構読むけど漫画も“全て作者が意識したもので出来上がってる”から“アンタのこだわりは私に通じたぞ!!”って言えるくらい読み込みたいし、言わせてくれる様な作品に出会いたくて今日も漫画を読んでるんだよなぁ。

 

とある科学の超電磁砲T』#5 信頼

普段は脇役だったり噛ませ役になってるキャラが活躍する回大好き。敵の所業にちゃんと怒れて猫がいじめられてたら助けてあげる、この回だけで婚后光子がただのお嬢様じゃなくて正しい心の持ち主なんだっていうのがよく分かる。そしてその善性につけ込まれてボコられる様を見た”怒った事もない“という友人のお嬢様方が怒りに手を震わせてブチ切れるヒキも次回への期待が高まった。

 

ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』ep20 託された願い

主人公が探し続ける女の子と過去にどういう物語があったのかチラ見せ状態が続いてたけど、いざ全てを語られると前作のあの幸せな物語の裏でこんな辛く悔いの残る別れがあったとかお前ら(制作陣)正気か!?と思わざるを得ない。自分に世界の楽しさを教えてくれた女の子を自分の手で消滅させるって、そらまともにゲーム楽しんだり誰かと一緒にゲームプレイするの辞めるよ、当然じゃんね…。続編でありながらも少年漫画と青年漫画の書き分けの様なテイストの違いを活かして前作とは違ったハードな展開を楽しませてもらった。

 

『戦翼のシグルドリーヴァ』第四話 館山城水着男女回遊戦!

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この回を見るまで正直『戦翼のシグルドリーヴァ』の事を舐め腐っていたんですよね。けど4話にして放り込まれた水着回、このBパートは面白かった。パパンがパン!とオッサンのケツを叩くリズムに合わせて流れる主人公たちの水着姿。おいおい一人1秒くらいしかなかったぞ、短いなと思ったら“早かったんでもう一丁”と今度は長めにケツを叩いてじっくり見れるサービスカット。天才か?なーんで褌姿のオッサン共を堪能しなきゃならんねんとか思ってたけどAパートが嘘の様にテンポよく進むBパートはいくつもの天丼ネタの複合に次第に視聴者側がハマってきて見ててどんどん面白くなっていく。

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パパンがパン!に慣れた所で女の子たちがネタに乗っかって来る所とか最早気持ち良かったもんな。君等もやるんかい!と思わずツッコんでしまった。楽しさで言ったら今年イチかも知れない。

 

『アサルトリリィ BOUQUET 』第6話 スミレ

本作は毎回キャラの名前が登場時に表示されるアニメだったけど、主人公が仲間集めに成功して自分たちの部隊を作ったら名前の前に部隊名がつく様になったんですよね。あの演出はアガった〜。途中で急に『トップをねらえ!』5話が始まって何事かと思ったけど、“お願い!カズミ!戦ってェ!!!!”は名シーンなのでオマージュしてしまうのも致し方なし。表情の作画が非常に良くて感情が乗せられていった。

 

『いわかける』第7壁 クライマー失格

天才がその天才性を振りかざして凡才たちの心をへし折っていく様な話が大好物なんですよ。自分がスポーツクライミングのいろはを教えた、同い年で、今年始めたばかりの、同じチームの選手に、文字通り人生かけて本気でクライミングをやって来たという自負を叩き潰され、競技へのトライすら諦めてしまう。 堪んねぇ〜!しかも天才は往々にして自分のヤバさを理解してないから普通にどうしたの?って声かけちゃうんですよね。無自覚の暴力!堪んねぇ〜!彼女の“背骨が折れる”瞬間が見れて大満足。

 

『体操ザムライ』第8話 特訓ザムライ 

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子供の「世界が広がる瞬間」と「やりたい事を見つける」が同時に描かれてて、こんなに素敵な事はない。 

 

『呪術廻戦』 第13話 また明日

『呪術廻戦』は結構好きな作品なので脳内ボイスを崩したくないのと、良作画は自然とGIFなり映像なりが回って来ると思ったから本編を見てなかったんだけど、流石に田中宏紀のフィルムが流れて来たら本編見るよね。いや〜作品にベストマッチ。どえらい回だった。 

 

 

今年はこの10本で。1話と最終話を抜いてみようというのは意識したところ。あと今年ですね、TVアニメ見て泣いた記憶が全然無いんですよね。思い出しながら中身入れ替わったんじゃないかと自分でも思ったんですけど劇場版でガッツリ泣いてましたわ。入れ替わってなかった。

(追記。皆さんの記事を拝見してFGO18話を入れ忘れていたという事実に打ちのめされた。完全に去年だと錯覚していた…)

もう年末なんですよね。今年の一年は余りにも早すぎた。僕個人の話をすると春先から地元に帰って無職になり、友人たちとアニメのオールタイムベストを作ったり、書店員仲間だった人たちと自己紹介用の漫画のリスト作ったり、Vtuber音楽大賞の存在を知って2週間でVのオリジナル楽曲1500曲くらい聴いたり、漫画読みの同人誌にランキング出したりしてオタク的には結構楽しい一年でした。

来年は色んな意味でいい年であって欲しい。

俺は立川にガルパンを観に行きたいんだ。