だすとしゅーと

年末にしか更新しないと思います。

話数単位で選ぶ、2020年TVアニメ10選

光陰矢の如し。今年も「話数単位で選ぶ、TVアニメ10選」 の時期が来た。

昨年まで記事を纏めてくれていた新米小僧さんに変わって今年から個人ニュースサイトaninadoさんが記事を纏めてくれるらしく大変助かりました。

「話数単位で選ぶ、2020年TVアニメ10選」ルール
 ・2020年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
 ・1作品につき上限1話。
 ・順位は付けない。

今年もざっくりとした公開順で並べます。

 

『恋する小惑星』04. わくわく!夏合宿!

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小惑星を見つけたいという目標に対して具体的にどうすればいいか分かっていなかった主人公が現実的なレベルで夢にはじめて一歩近づいた瞬間。主人公の瞳に映った沖縄が未だに忘れることが出来ない印象深いカット。

 

『ID : INVADED』FILE:05 FALLEN 落ちる世界

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10選に確定していた中で恐らく今年一番話数を迷った作品。もちろん5話6話でだ。これまでフューチャーされていなかった本堂町小春はケツがデカいという事実を匂わせて来た5話か、いやいや実際デカいからと見せつけて来た6話。どちらを選ぶべきかという究極の選択を迫られたが、やはり数々のカットを駆使して視聴者にケツのデカさを訴えかけて来た5話を選ぶべきだと僕は思った。もうね、5話終わったあと直ぐに1〜4話を見返したもんね「そんなまさか」と。ただこれまではやっぱり明確にバックショショット等が描かれてておらず自分の見逃しでは無かったという安心感を得られた。

 

『映像研には手を出すな!』第7話 私は私を救うんだ!

映像研7話とかいう現代オタクの基礎教養。アバンのオリジナル要素が良すぎんのよ。“左、右、左、右”のところ、近年の湯浅作品感があってめちゃ好きなんですよね。水崎ツバメ、アニメや作画が好きでアニメーターを目指すんじゃなくて動きを好きになってアニメーターを目指すのがフィクションの登場人物じゃないんだよな、本物じゃん。“動きの一つ一つに感動する人に、私はここにいるって、言わなくちゃいけないんだ”って台詞の後に自身の原体験である水滴の放物線に繋げる構成が素晴らしい。原作ママのラストでも良かったけど、あのラストカットで数段上に行ったと思う。僕は漫画を結構読むけど漫画も“全て作者が意識したもので出来上がってる”から“アンタのこだわりは私に通じたぞ!!”って言えるくらい読み込みたいし、言わせてくれる様な作品に出会いたくて今日も漫画を読んでるんだよなぁ。

 

とある科学の超電磁砲T』#5 信頼

普段は脇役だったり噛ませ役になってるキャラが活躍する回大好き。敵の所業にちゃんと怒れて猫がいじめられてたら助けてあげる、この回だけで婚后光子がただのお嬢様じゃなくて正しい心の持ち主なんだっていうのがよく分かる。そしてその善性につけ込まれてボコられる様を見た”怒った事もない“という友人のお嬢様方が怒りに手を震わせてブチ切れるヒキも次回への期待が高まった。

 

ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』ep20 託された願い

主人公が探し続ける女の子と過去にどういう物語があったのかチラ見せ状態が続いてたけど、いざ全てを語られると前作のあの幸せな物語の裏でこんな辛く悔いの残る別れがあったとかお前ら(制作陣)正気か!?と思わざるを得ない。自分に世界の楽しさを教えてくれた女の子を自分の手で消滅させるって、そらまともにゲーム楽しんだり誰かと一緒にゲームプレイするの辞めるよ、当然じゃんね…。続編でありながらも少年漫画と青年漫画の書き分けの様なテイストの違いを活かして前作とは違ったハードな展開を楽しませてもらった。

 

『戦翼のシグルドリーヴァ』第四話 館山城水着男女回遊戦!

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この回を見るまで正直『戦翼のシグルドリーヴァ』の事を舐め腐っていたんですよね。けど4話にして放り込まれた水着回、このBパートは面白かった。パパンがパン!とオッサンのケツを叩くリズムに合わせて流れる主人公たちの水着姿。おいおい一人1秒くらいしかなかったぞ、短いなと思ったら“早かったんでもう一丁”と今度は長めにケツを叩いてじっくり見れるサービスカット。天才か?なーんで褌姿のオッサン共を堪能しなきゃならんねんとか思ってたけどAパートが嘘の様にテンポよく進むBパートはいくつもの天丼ネタの複合に次第に視聴者側がハマってきて見ててどんどん面白くなっていく。

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パパンがパン!に慣れた所で女の子たちがネタに乗っかって来る所とか最早気持ち良かったもんな。君等もやるんかい!と思わずツッコんでしまった。楽しさで言ったら今年イチかも知れない。

 

『アサルトリリィ BOUQUET 』第6話 スミレ

本作は毎回キャラの名前が登場時に表示されるアニメだったけど、主人公が仲間集めに成功して自分たちの部隊を作ったら名前の前に部隊名がつく様になったんですよね。あの演出はアガった〜。途中で急に『トップをねらえ!』5話が始まって何事かと思ったけど、“お願い!カズミ!戦ってェ!!!!”は名シーンなのでオマージュしてしまうのも致し方なし。表情の作画が非常に良くて感情が乗せられていった。

 

『いわかける』第7壁 クライマー失格

天才がその天才性を振りかざして凡才たちの心をへし折っていく様な話が大好物なんですよ。自分がスポーツクライミングのいろはを教えた、同い年で、今年始めたばかりの、同じチームの選手に、文字通り人生かけて本気でクライミングをやって来たという自負を叩き潰され、競技へのトライすら諦めてしまう。 堪んねぇ〜!しかも天才は往々にして自分のヤバさを理解してないから普通にどうしたの?って声かけちゃうんですよね。無自覚の暴力!堪んねぇ〜!彼女の“背骨が折れる”瞬間が見れて大満足。

 

『体操ザムライ』第8話 特訓ザムライ 

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子供の「世界が広がる瞬間」と「やりたい事を見つける」が同時に描かれてて、こんなに素敵な事はない。 

 

『呪術廻戦』 第13話 また明日

『呪術廻戦』は結構好きな作品なので脳内ボイスを崩したくないのと、良作画は自然とGIFなり映像なりが回って来ると思ったから本編を見てなかったんだけど、流石に田中宏紀のフィルムが流れて来たら本編見るよね。いや〜作品にベストマッチ。どえらい回だった。 

 

 

今年はこの10本で。1話と最終話を抜いてみようというのは意識したところ。あと今年ですね、TVアニメ見て泣いた記憶が全然無いんですよね。思い出しながら中身入れ替わったんじゃないかと自分でも思ったんですけど劇場版でガッツリ泣いてましたわ。入れ替わってなかった。

(追記。皆さんの記事を拝見してFGO18話を入れ忘れていたという事実に打ちのめされた。完全に去年だと錯覚していた…)

もう年末なんですよね。今年の一年は余りにも早すぎた。僕個人の話をすると春先から地元に帰って無職になり、友人たちとアニメのオールタイムベストを作ったり、書店員仲間だった人たちと自己紹介用の漫画のリスト作ったり、Vtuber音楽大賞の存在を知って2週間でVのオリジナル楽曲1500曲くらい聴いたり、漫画読みの同人誌にランキング出したりしてオタク的には結構楽しい一年でした。

来年は色んな意味でいい年であって欲しい。

俺は立川にガルパンを観に行きたいんだ。

話数単位で選ぶ、2019年TVアニメ10選

今年も漫画読んでアニメ見てたら一年が終わった。「話数単位で選ぶ、2019年TVアニメ10選」の季節ですね。

僕のだいたいの選考基準は記憶に残っているカットだとか感情がどれだけ動かされたかだとかです。去年はアニメ見てボロボロ泣きまくってた僕ですが今年はあんまり涙した記憶がない。

去年のコメントを見ると本当か?としか思えないが…行ってみよう。

 

盾の勇者の成り上がり』04 暁の子守唄

クソ女に嵌められて人としての尊厳を踏み躙られ、勘違い野郎によって心の拠り所になっていた少女さえ奪われようとしているあまりにもな出だしに嫌気がさす。盾対槍という勝機の薄い戦いを優勢に進めたと思った矢先に横槍を入れられ彼女までも失うのか!?という展開には呆然とした。ナオフミの世界に対する絶望と怨嗟は計り知れない。僕も畜生!畜生!畜生!と肘掛けを叩きながら悔し涙を流した。

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失意に沈み自身を遠ざけようとするナオフミに対して、付き従うと言い優しく包み込むラフタリアに天使の姿を見たよ。当たり前だけどここで感極まってボロ泣きした。

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今までどれだけ悲惨な状態だったか表すかの様に、ラフタリアの作ったサンドを食べて「味がする...美味い」と涙するシーンに嬉しくって泣いてしまった。あの瞬間ナオフミは人間に戻ったし、ラフタリアに本当に救われたんだ。悔し涙と感動の涙と嬉し涙を流すという涙腺崩壊マン必見の話数です。

 

『W'z《ウィズ》』05 Turn Time gear 《ターン・タイム・ギア》

シリーズものにおける前作主人公の扱いは難しい。蔑ろには出来ないし、かと言って出ずっぱりで新主人公を食ってしまっては意味がない。本作はその点が優れていた。実力がどれだけ上だとしても能力を失っている前作キャラたちは主人公の力を借りなければ戦場に立つことすら出来ない。”手を繋ぐ”というハンドシェイカーならではのキャラ設定一つで前作キャラのポジションをここまでフォローできちゃうんだという驚き。5話アバンでは2対4と劣勢な新主人公の窮地に満を持して前作主人公が現れるという王道展開。そして相手を圧倒して撤退を選択させる。こんなんブチ上がるに決まってるんだよなぁ。


『荒野のコトブキ飛行隊』第12話 夕陽のコトブキ飛行隊

圧倒的な空戦のボリュームと大量のアイデアに大興奮&大満足。全編通して音が最高だったけどF-86Dの近接信管のロケット弾の高音はとんでもなく良かった。今年は最終回で十二分に満足する作品が多かったけど見終わった後まだまだ続きが見たいと思わせてくれた最終回でした。

 

からかい上手の高木さん2』第11話 歩数・花火・お土産・約束

今日も高木さんの目力は強い。あと蝉の声が最高のBGMだった。小豆島が舞台なだけあって聞き馴染みのある鳴き声ばかりでノスタルジックな気持ちになってしまう。

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『お土産』では1期9話ぶりの肉食系女子高木さん。西片のお土産にからかいながらも本当に嬉しいという所は高木さんの真剣さが出ていてとても良い。お祭りの日空いてるんだけどというアプローチにベッドでのたうち回ったであろう西片の姿が容易に想像できる。『お土産』でも嬉しそうな高木さんだけど、『約束』では西片からの夏祭りの誘いに我が世の春と言わんばかりに喜びを隠しきれてない高木さんを拝む事ができる。高木さんが報われる姿を見れるのが何より嬉しいよ。最後の一歩であり大きな一歩を自分で踏み出した西片には幸せな未来が待っている事だろう。

 

『さらざんまい』第十一皿 つながりたいから、さらざんまい

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こんな時代に真正面から他者とのつながりを描こうとした幾原邦彦に拍手でしょ。正直最終話を見るまで本作は年末にめっちゃ悩みそうで嫌だな…と思っていたけど杞憂であった。最後の最後に3人の満面の笑みと、さらざんまいの掛け声と、あの晴れた青空をバックに”さらざんまい”の文字を出されたらそりゃもうノックアウトですよ。と思ったところに最終回エピローグ後通常OPをブチ込まれて完全にオーバーキル。最高すぎてOP終わった瞬間にチャプター戻して一緒にさら~!と叫んだし、1話から全話見直してしまった。今年一番気持ちのいい最終回だった。

 

鬼滅の刃』第十九話 ヒノカミ

原作の連載開始当初、『鬼滅の刃』は連載を経るにつれ先生の画力が向上して頭の中にある最高に格好いい必殺技のシーンが描かれるようになると勝手に思ってたんですよ。だけど実際には怒涛のストーリー展開で読者を圧倒するパワープレイ。それはそれでもちろん嬉しいんだけどやっぱり少し心残りだった。そんな思いを掬ってくれたかのような話数でした。コレだよコレ!俺が『鬼滅の刃』に求めてたのはコレなんだよ!という。十九話はヒノカミ神楽を最高のシーンにするための原作からのディテールアップがとにかく凄かった。特に感心したのはモノローグ部分の殆どを違うシーンや作画だけで表現してアニメーションに炭治郎の想い以外の余計なものを乗せなかったところ。あとは父の舞、こんなに流れるようでいて力強かったんだなぁとか。「兄弟」「家族」が肝である章であまりにもズルい挿入歌の歌詞になんとか耐えていたのにそのまま特殊EDに突入されて涙腺のライフはゼロになった。

 

『バビロン』2話 標的

原作未読、コミカライズ既読だったので1話を見た感じとりあえず3話切りかな?なんて思ってた。結果2話がコミカライズとは完全に別物でこれはアカンと思い直した。上下カットのシネスコ調はアバンでは気取った演出だな。くらいにしか思ってなかったがここから始まる多様な演出で視聴者を曲世愛の世界に引き込んでいく手腕が見事。物理的な距離を越えてくるという作画表現が滅茶苦茶上手くてゾクッとした。

 

ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』ep04 傷ついた翼

見てくれよこのバウンド・ドックのイケメンっぷりをよう。

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やられ姿まで美しい。こんなにバウンド・ドックが格好いいのはガンダムパーフェクトファイルで山根理宏が描いて以来じゃないか?別にバウンド・ドックに思い入れとかないんですけどね…イケメンが過ぎた。

 

ハイスコアガールII』ROUND18

日高小春劇場。「じゃあ今からデートしてよ」「いいじゃん朝までコースでも」「ギュって抱きしめること」「スケベだよ。悪い?」「布団がある所行きたい」「男女で行く所」等々声にとんでもなく色気があってヤバかった。原作では日高周りの話って僕にはそれほど響いてなかったんだけど、アニメで見る日高小春は1期の頃から本当にかわいいし思わず応援したくなるキャラクターだった。今まで最後のひと押しが出来なかった日高小春の全力全開。堪能させてもらいました。最終回も原作では最終話の空港へ行く件の方が感極まって泣いたのにアニメではその前の日高の語りで泣いてしまった。アニメになって声が付くって、声優って凄いよなと心底思った。

 

Fate/Grand Order』Episode 8 魔獣母神

すごすぎた。ぽんぽこ〜!

 

 

 

昨日7本目まで書いたところで下書き保存せずタブを閉じた大馬鹿者がいるらしい。

おかげで寝ないで仕事に向かう羽目になりそうだ。

晦日と三が日くらい全ての仕事を放棄しようぜ、人類。

話数単位で選ぶ、2018年TVアニメ10選

年末だー、年の瀬だー、「話数単位で選ぶ、2018年TVアニメ10選」だー!

 

ルール
・2018年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品につき上限1話。
・順位は付けない。

 

宇宙よりも遠い場所』10話  パーシャル友情

幼少の頃から人付き合いが苦手な僕も、知り合ってどのラインからが友達ってのが全然分からんのですよね。
見るのが辛かった部分があったのは勿論だけどその分嬉しさもひとしお。
よりもい、うぅっと涙を流しながら見た回はいくつもあったけど10話はダバダバ泣きました。

 

刀使ノ巫女』11話  月下の閃き

2018年どのアニメキャラと斬り結びたい?僕は、燕結芽ちゃん!

今年見たアニメに出てくる女の子で一番好きな娘が躍動して、その生涯が語られ、命を落とす回。
結芽ちゃん最期のシーン、涙ダバダバで過呼吸気味でした。

 

ヴァイオレット・エヴァーガーデン』5話 「人を結ぶ手紙を書くのか?」

こういう主人と従者のような関係性の話にはめっぽう弱い。
終盤まではほーん、という感じで見ていたけど表情や仕草の仕上がりも素晴らしくラストで一気に涙腺決壊して画面が見えなくなった。

 

ガンダムビルドダイバーズ』6話 過去と未来

一度投げ出したものにもう一度同じか、それ以上の熱量で接することはとても難しい。
ビルドファイターズ無印以来、久々に面白いと感じたビルドシリーズだった本作。その中でも再起の熱さを描いた6話はホビーものの王道でもありこの作品の裾野の広さを感じ取れた1話だった。

 

フルメタル・パニック! Invisible Victory』6話 腐敗のまどろみ

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機体をバラして整備して組み上げるこのワクワク感、堪んねぇよ!
CGではなく大部分が作画なのも高く評価したい。

 

はねバド!』3話 アイツは完璧だった

2話に続き青春真っ盛りな3話。僕の知っている『はねバド!』はこんなんじゃななかったはずだが…?
幼馴染としてずっと綾乃のことを見てきたエレナが綾乃に対しての思いを語る。これがほぼオリジナル回なのが本作のすごいところだ。
3話はラリーの作画を手がけたアニメーターの色が出ていて面白かったです。
エレナの「たこたこー」がなんとも癖になる。すき。

 

『プラネット・ウィズ』8話 力、己にこそ宿る

よく分からないまま戦うことになり強敵を打倒した主人公が初めて見せる弱音。戦士には休息が必要なのだ。
失われた主人公成分を埋めるのは2話で早々にやられた虎居さん。これがまた正統派で格好いい。
サイキック能力を取り戻した虎居さんが「出来た!俺にもまだ 力が使えた!」という台詞、『トップをねらえ2!』のカシオが自身の能力喪失を認めるシーンから来てるんじゃないかなぁ。
唐突さに驚きすぎて思わず大声でハハッっと笑ってしまった。

 

ハイスコアガール』9話 ROUND 9

春雄が思いの丈を述べ大野から春雄の手を握りに行くシーン、今年一番美しかった。
最高のラブストーリーをThank you。

 

『風が強く吹いている』10話 僕たちの速度

こういう仲間が一つにまとまる話にはめっぽう弱い。
前しか見てなかったカケルの人間的な成長と、互いが互いに認め合うことで得られる一体感とその快感の描き方が実に上手かった。

 

『SSSS.GRIDMAN』1話 覚・醒

面白いアニメが毎週見られるんだという圧倒的な期待感が得られた1話。
年に何本かそういう1話はあるもんだけど、その中でも一番でした。ありがトリガー!

 

 

 

こいつアニメ見て泣きすじゃねぇか?しかし実際泣いてるんですよね…
Twitterで感想言う時にもダバダバ泣いたとか言ってるんですけどほんとに目真っ赤にしてボロ泣きしてます。涙が流れたとかだと自然と目尻から涙が出るくらいなんですが…感情移入し過ぎでは?

基本的に書き出しただけで満足しちゃう人間なせいもあって去年は12月の半ばというあまりにも早い段階でほぼほぼ10選を書き上げてて公開するのが面倒になった侍。
漫画のランキングにしても同じく、新作10選を書いていたけど結局公開しないままだったので今年は同じ過ちは繰り返さまいと年越し間際の更新を目指して無事書き終えれたのでよかったです。来年のアニメも楽しみ。

話数単位で選ぶ、2016年TVアニメ10選

去年に引き続き10選に参加させていただきます。

去年はギリッギリだったけどこれを描いている現在まだ午前なので今年は大分余裕がある。

 

今年分のまとめはこちらになります。

「話数単位で選ぶ、2016年TVアニメ10選」参加サイト一覧: 新米小僧の見習日記

 

 ルール
・2016年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品につき上限1話。
・順位は付けない。

 

ブブキ・ブランキ
12話「宝島の少年」

脚本:イシイジロウ北島行徳 絵コンテ:笹木信作、小松田大全 演出:久保田雄大

2016年個人的な最大瞬間風速を記録した話数。

正直全てにおいて微妙な作品だと思いながら観ていたが、11話で物語が大きく動き「地球が駄目になるかならないかなんだ、やってみる価値はありますぜ!」という引きだったにも関わらず最終回アバンから唐突に始まった過去編。Aパートまでをまるまる使い今まで視聴者の頭の中にあったはてなマークを全て吹き飛ばす怒涛かつ衝撃的な展開の連続は(これが最終回なのに過去編をやっている場合なのかという心配も含めて)大いに興奮した。

不老不死という能力を持ち全面的に敵対していてたラスボスが本作のヒロインであり、主人公の母親が背負わせた不老不死という呪いから主人公が救い出す物語だという事が明確に示された事でキャラクターと物語の厚みは一気に増し、ほとんど出番のなかった主人公の双子の妹がメタ的に主人公交代を示唆するような台詞を放ち締めくくった最終回によって2期への期待値はストップ高だった。

それにしてもヒロインが主人公の母親と同い年という設定には制作側のカルマを感じる。

 

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
24話「未来の報酬」

脚本:岡田麿里鴨志田一 絵コンテ:寺岡巌、長井龍雪 演出:大橋誉志光、大久保朋

グレイズ・アイン登場シーンの恐ろしさ、それに尽きる。味方をモブ敵では敵わない強さだと持ち上げたうえで全員瞬殺しコクピットを血で染め上げ登場したガンダムの倍はあろうサイズのMS。阿頼耶識の強さをミカヅキで認識しているし、斧、ドリル、パイルバンカーという近接武装のエゲツなさ、倒したMSからも血に見立てたオイルをぶち撒けるという演出も相まってガンダムを見ていて初めて敵に対して恐怖を抱いた。

 

シュヴァルツェスマーケン 11話

脚本:樋口達人 絵コンテ:高本宣弘 演出:平林拓真

戦術機くんたちが市街地でのゲリラ戦でRPGにボッコボコにされる回がこちら。

幼い頃に離れ離れになり再会するもシュタージの犬に成り下がっていた義妹とのお別れ回。これでヤンデレ妹も最後と言うことで作画にも気合が入っておりハイクオリティなキチ顔を多数提供。最後まで兄に救いを求めた妹と、涙を流し声を震わせ妹を撃ち殺す主人公。遠景で捉えたカットに銃声だけが虚しく響くラストはどんどん仲間を失っていくこの作品を象徴するかのようだった。

 

マクロスΔ
10話「閃光のAXIA」

脚本:根元歳三 絵コンテ:西澤晋、河森正治 演出:ヤマトナオミチ

Aパートで作った死亡フラグ満漢全席をBパートで見事完食。自在に空を飛ぶ二機が生みした美しいドッグファイトとその決着には思わず涙。

10年代ロボットアニメベストバウトのひとつ。

 

クロムクロ
12話「黒部の夏に地獄を見る」

脚本:森田繁 絵コンテ、演出:許琮

ボーイミーツガール、ガールミーツボーイとしての素晴らしい着地を見せた26話にしようかとも思ったがやはりギャグを交えながらひと夏をかけて由希奈の成長を描いたこの回か好きだ。元々所属していた軍人とぽっと出のエースが地獄のような合宿を経て仲間としての距離を縮めるという筋書きはストレートに響くし他の回と比べてもメリハリの効いた回だった。

訓練の一環としてうさぎ跳びノルマも無事クリア。

 

レガリア The Three Sacred Stars
9話「継承」

脚本:小柳啓伍 絵コンテ:大平直樹 演出:相浦和也

山下将仁がシリーズを通して原画・メカ作監に参加するというサプライズ。しかし終わってみれば1話アバンを超える熱量やこの作品だけが持つロボットアニメ的なカタルシスが無かったのは残念。

敵を倒して平穏を取り戻した日常と回想回。本作のギミックとして12歳くらいの女の子と17歳くらいの女の子が契約を結びロボに乗るというものがあるが、どう考えても尺を日常パートに費やした方がいい設定である。そしてついに3組の少女たちが揃い満を持しての日常回を成し遂げた。この回に限らずたまに顔を出すコメディ調の演出や日常パートの方が戦闘シーンよりも見応えのある作品だった。

 

ふらいんぐうぃっち
4話「 桜の中の占い師」

脚本:福田裕子 絵コンテ、演出:倉川英揚

千夏の一挙手一投足すべてが可愛いすぎて見てる間に5回くらい死んだ。今年現実逃避したいなと思った時によく見ていた回。

アニメ全体を通してそうだけど原作は結構引きでの描写が多いので顔アップやアングル変更しているアニメ版はよりキャラクターの魅力が引き出されていたように感じる。

2016年一番可愛いと思ったキャラは?と聞かれると千夏を挙げます。

 

文豪ストレイドッグス
13話「黒の時代」

脚本:榎戸洋司 絵コンテ:五十嵐卓哉 演出:浅井義之

1期は6、7話辺りで切ってしまった文ストだけどとりあえずは見てみた2期1話。冒頭ですぐに俺の知ってる文ストの雰囲気ではないと気づく。織田作視点で綴られるモノローグの後に現れた文豪ストレイドッグスというタイトルには大きな高揚感と期待感があった。一連の黒の時代編があったからこそ2期は最終話まで楽しめたのだと思う。

 

NEW GAME!
4話「初めてのお給料…!」

脚本:永井真吾 絵コンテ、演出:上坪亮樹

コウりん。やっぱり『NEW GAME!』はコウりんなんですよ。

「青葉が楽しそうな顔してるうちは大丈夫、ゲームがつまらなかったらあんな顔しない」ええ上司やないですか。

 

競女!!!!!!!!
1話「瀬戸内競女養成学校!!!!」

脚本:加戸誉夫 絵コンテ:髙橋秀弥 演出:川崎ゆたか

最高の馬鹿漫画なだけにアニメ化が非常に心配だった作品。ただ1話を見てその心配は杞憂だったと安堵した。そもそも原作ではアニメ1話の前に単行本4巻分の入試編があるがこれを大幅にカット。予告でも流れていたパースの効きまくったカットは本当に気持ちが良いしSEが付くことによってバトルはより面白くなった。画面に度々表示される柔らかいフォントの文字も気を張らずに見てくれという制作側のメッセージではなかろうか。アニメ化にあたり1話目で何を足して何を引くかが分かりやすく提示されファンとしては大満足。

 

 

終わりに

ロボットアニメはこの企画では選ばれにくいだろうと思い見たものから選んでみました。マジェプリの25話を見る前に操作ミスで消してしまったのが悔やまれる…

残りを何にするか迷った中で漫画原作は既読の場合最初の数話だけで切ることが多い割りに今年は気に入った作品が多かったので残りを漫画原作に絞りました。

年々漫画を読んだりアニメを見たりしても人と話すことが少なくなりアウトプットする量が減ったせいか作品を読む見るインプットの総量までが減ってきていると実感するのでどうにかしたいなと思っています。

とりあえず来年も漫画を読んでアニメを見たいです。

話数単位で選ぶ、2015年TVアニメ10選

どちらかと言うとアニメを見る量より漫画を読む量の方が多いんですが、今年は例年に比べてアニメをよく見ていたなぁと思ったので毎年読んで楽しむだけだったこの企画に参加してみることにしました。

 

参加サイトはこちらでまとめられています。

「話数単位で選ぶ、2015年TVアニメ10選」参加サイト一覧: 新米小僧の見習日記

 ・2015年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品につき上限1話。
・順位は付けない。

 

 

アルドノア・ゼロ
第13話「眠れる月の少女-This Side of Paradise-」

1クール全12話はこの13話のために存在していたと言っても過言ではない。無敵のテーマに乗せて颯爽と現れる伊奈帆くん。「お前、死んだんじゃ...」という1クール目の展開を嘲笑うかのようにヒーローは当たり前のように駆けつけて仲間のピンチを救うのだ。分かっていても抗えない快感がそこにはある。

 

クロスアンジュ 天使と竜の輪舞
第22話「Necessary」

21話でタスクとモモカがアンジュを逃がすために爆散するという展開は先週まで見ていたラッキークンニが発生する世界と本当に同じ作品なのかと呆然としていたが、22話にて忍者だから爆発しても生きていたタスクと胸に凶弾を受けたけどこれのおかげで助かったと胸元からフライパンを取り出したモモカにはアニメって気楽で楽しいもんなんだという圧倒的な正しさを見せつけられた。

 

SHIROBAKO
第22話「ノアは下着です。」

SHIROBAKOはというかSHIROBAKOもというか、どの話数を選ぶかすごく迷ったけど自分自身も仕事ではここ2年ほどくすぶっているという事もあり、平岡が太郎というベストパートナーに出会えた事が本当に嬉しかったのでこの回にしました。

 

血界戦線
第5話「震撃の血槌」

原作付きのアニメ作品に求めるのは原作再現や単純な完成度の高さではなくオリジナル要素だったりする。アニメオリジナルの要素を加えた上でそれが原作と調和する。そういうアニメを見たいのです。そしてそれを見事にやり遂げたのが『血界戦線』だった。特にアリギュラとハマーのラブコメ回にホワイトとという「女の子」を使ったガールミーツボーイな5話。これは内藤センセの原作ではまずお目にかかれないとてもキュートでな話作りだと思った。原作とオリジナルの配分も見事でテンポもよくBGMもバッチリとこの回でアニメ血界戦線への期待値は大きく膨らんだ。

 

響け!ユーフォニアム
第7話「なきむしサクソフォン

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『響け!ユーフォニアム』は各話単位で見ても年内ベスト級がひしめき合う作品だった。そんな中選んだ7話はこのカットの水の表現の素晴らしさに一瞬でノックアウトされた。TVアニメでこんな映像を拝めるのかと思うと2015年なんだということを痛感する。もちろん7話自体、その後へと続く導火線でもあり中身も詰まっているけれど、2015年一番記憶に残っているカット。この話数を選ぶ理由はそれだけで十分だ。

 

Classroom☆Crisis
第6話「忸怩たる一族」

これまで隙の無かったナギサがテストで赤点を取るところから始まり、追試を受け、放課後に教室で女子とお喋りして、クラスメートに勉強を教えてもらったりと人生で初めて学生らしい学園生活を送る。その裏では彼の出生や過酷な境遇が取り上げられ霧羽ナギサという人物が少しずづ見えてくる。学生であるがサラリーマンでもあるという今作最大のギミックをうまく使い、上司と部下、後輩と先輩、クラスメートと立場を変えてナギサをフォーカスしあり得たかもしれない学生生活を描いた見事な回。全科目の追試に赤点ギリギリで合格した際の「効果的なリソースの使い方」は積極的に使っていきたいフレーズだ。

 

Charlotte
第13話「これからの記録」

今年最高のハッピーエンドを迎えた作品だったと思う。様々な能力を奪う過程で有宇は治癒能力を手に入れるが、その力を自分に使い再びタイムリープする事はなかった。この選択を入れてくるのは流石。「能力者のいない世界を作るため」と言うが後のシーンを見ると「帰ってくるという友利との約束を守るため」でもあったのがよく分かる。結果として有宇は使命を果たしたが記憶を失う事になった。しかしエピローグでの友利の満面の笑みと有宇の「これからが楽しみだ」という台詞からは今までになかった未来を感じる事が出来た。ここから始まる彼らの新しい物語が楽しみでならない。

 

コンクリート・レボルティオ〜超人幻想~
第7話「空も星も越えていこう」

サブタイトルが非常に良い。コンレボいち愛らしいキャラクターことアースちゃんの大活躍。氷川へきるデザインのお馬鹿かわいい感じがよく出ている一番好きなキャラクター。正義の味方は折れず挫けず間違えず、今日も助けを呼ぶ声を聞き人々の前に(ちょっとオーバーに)現れる。そんなアースちゃんの正しさに民衆は善悪の判断を丸投げする中、何が正しいのかを一人考える青年と魔法使いとの問答がアースちゃんを少し変えた。ロボットだって夢を見たい時がある。といういい感じに締めたかと思いきや予想もしてなかったCパートで大打撃を食らった。時系列をバラバラに描くコンレボならではの引きの強さは見事。

 

蒼穹のファフナー EXODUS
第17話「永訣の火」

アニメで留まることなく5分間も咽び泣き続けたのは初めてでした。EXODUSを通して描かれた「命の使いみち」を体現した話数。ロボットアニメ の限界点を一つ破ったと言ってもいい圧倒的な傑出度。この回について多くを語る必要はない。

 

対魔導学園35試験小隊
第9話「第35酔いどれ小隊」第9.5話「クレイジーサマータイム

物語本編に関しては全く面白くなかったこの作品を最後まで見続けられたのはひとえに掛け合いの楽しさにあった。キャラクターと声優陣の演技がマッチして聴いていて心地よく、このアニメに戦闘シーンとか真面目な話はいらないだろうと思いながら見続けていた。そんなスタッフが満を持して作り上げたのが9話(Aパート)と9.5話(Bパート)。このスタッフで本作をアニメ化する意味を全目に押し出したギャグ重視のサービス回。今までとは比べものにならないテンポの良さで描かれる35小隊の楽しい日常。ひとつも上滑りする事なく笑えるギャグとキャラの掛け合いでひたすらに畳み掛ける。なるほど、声優で見るアニメを選ぶとはこういう事かと初めて理解できた作品だった。

 

 

以上の10選になりました。

これを毎年やれるくらいにはアニメも見ていきたい。